インプラントは確かに、現代の歯科医学で際立った新しい革新的な技術だ。それはすばらしいメリットを持っているのは事実なんだけど、気をつけないといけないのは、インプラントはそれだけで独立した技術じゃない、ってことだ。インプラントはあくまで、歯科医療の技術の一つの分野なのであって、インプラントさえ植え込めばそれでいい、というものじゃない。インプラントはあくまでお口の中に入ってその機能を発揮するわけだから、噛み合わせの関係やその他お口の中のすべての問題と関連が出てくる。
だから、歯を失くしました、はい、じゃあ、インプラントを植えましょう、定着しました、めでたしめでたし、ということにはならない。つまり、お口全体のことを考えて、その中で、インプラントという新しい技術をうまく活かさないといけないわけだ。その意味で、その人のお口の中の状況をよく分かっている先生とよく相談して治療を進めることが大事だね。
インプラントの治療期間ってどれ位かかるのかな?何ヶ月も通わないといけないの?
さっきも言ったように、インプラントの手術をしてから、通常3〜4ヶ月してから、インプラントの上の人工の歯を作るための治療が始まる。この間の期間はただ時間を空けるだけだから、その場所の治療は無いよ。大抵の場合、この期間に、他の歯の治療をすることが多いけど、極端な話、手術をして、1週間後に抜糸、後は3ヵ月後、ということもありえる。だって、この期間にやることが無いんだからね。(そう言えば、家の事情でインプラント手術の直後、遠くに引越しされて、数ヵ月後にその後の処置に見えた患者さんがいたなぁ。)普通は、患者さんもボクもやっぱり経過が順調か気になるから、手術の翌日、1週間後、1ヵ月後、という程度で洗浄やチェックに来てもらうことが多いけどね。
ただね、インプラントの手術にかかる前にお口の状況をよくチェックして、いろんな点からの検査をして、必要な準備処置をし、じっくり治療計画を立て、患者さんといろいろ相談をする作業が必要で、こっちの方が大切かもしれない。
うちの場合、レントゲンや治療計画を立てるための模型作りの他に、前に言ったように、CTという3次元のレントゲンを撮ってもらうことが多い。インプラント治療においては、治療に取りかかる前の慎重な計画と十分な相談が大切だ、ってことだよ。
要するにそういう治療に取りかかる前の事前の相談や検査、診断、計画がとても重要で、そのための時間も十分考えないといけないし一旦治療が終わった後も折角の治療の結果が長い間持つように、定期的なメンテナンスが必要だ。
しかし、実際の治療そのものに関して言えばそれほど何度も通院する必要はない、ということになるかな。
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